現代日本語文法は日本語の文法を網羅した本としては最高の本です。
だから皆さんに読んでほしい!
ですが難しすぎて挫折する人ばかりでした。
そこでこのブログでは初めて勉強する人でも現代日本語文法が読めるように
できるだけ日常的な言葉を使って分かりやすさを優先した解説をしています。
現代日本語文法をお持ちでない方はまず下記リンクから購入して次にお進みください。
ハマが解説した講義動画はここからダウンロードして見ることができます。
本日の問題
【 】内に示した観点から見て、他と性質の異なるものを1つ選べ。
(24)【「うちに」の用法】p188~189
1 ぼんやりしているうちに、あたりが夜になった。
2 冷めないうちに、召し上がってください。
3 太陽が沈まないうちに、もう少し歩こう。
4 親が元気なうちに、結婚しなさい。
5 健康なうちに、いろいろな国に行きたい。
第5章時間節 第1節【時間節とは】
1. 時間節の規定
p165
時間節とは、主節の動きや状態が成立する時を別の事態との関係によって限定する従属節
2. 時間節のおもな形式と分類
p166~
本で
3. 時間節の形式的特徴
p167~
時間節の中に「は」は現れない。
第5章時間節 第2節【同時を表す時間節】
1. 同時を表す時間節の規定
p169~
同時を表す時間節とは、従属節の事態と主節の事態がほぼ同時であることを表す時間節
同時を表す時間節には下記の3つがある。
①「とき」など同時点を表す時間節
②「たび」など反復を表す時間節
③「とともに」など同時動作・同時変化を表す時間節
2.「とき」「ときに」「とき(に)は」
p170~
「とき」「ときに」「とき(に)は」は、従属節と主節の事態がほぼ同時
・ご飯を食べるとき、YouTubeを見ます。
2.2 意味と用法
p171
「行く」「来る」など到着点をもつ移動動詞の場合〜
①スル形+「とき」:到着点に達する前
②シタ形+「とき」:到着点に達した後
①学校に行くとき、駅で先生に会った。
②学校に行ったとき、友達に本を返した。
3.「たび」「ごとに」「につけ」
p177~
「たび」「ごとに」「につけ」は、従属節と主節の2つの事態が同時に起こり、それが反復することを表す。
①とき:1回
②たび:複数
①日本に行ったとき、白い恋人を買った。
②日本に行くたび、白い恋人を買った。
「たび」「ごとに」「につけ」の違いは?
p180
「たび」:毎回何かあるとそのつど
「ごとに」:事態の発生が等間隔
「につけ」:感覚的な刺激が常にある感情を引き起こす。
・雪が降るたびに電車が止まる。
・4年ごとにオリンピックが開かれている。
・この写真を見るにつけ、学生時代を思い出す。
4.「と同時に」「とともに」「につれ」「にしたがい」「にともない」
p181~
本で
第5章時間節 第3節【期間を表す時間節】
1. 期間を表す時間節の規定
p184~
期間を表す時間節とは、従属節の事態の成立期間に主節の事態が成立することを表す時間節
・日本にいるあいだ、毎日メイドカフェに行った。
2.「あいだ」「あいだに」「あいだは」
p184~
①「あいだに」:主節に、1回の動き
②「あいだ」:主節に、動きの繰り返し、継続、結果持続、形容詞による状態
①夏休みのあいだに、旅行に行きたい。
②夏休みのあいだ、ずっと旅行していた。
3.「うち」「うちに」「うちは」
p187~
「うちに」の表す意味は2つに分けられる。
①従属節の表す期間に主節の変化が生じたことを表すもの(いつの間にか変化)
②従属節の表す限られた期間内での動きの遂行を表すもの(このチャンスに)
①勉強しているうちに、あたりが暗くなった。
②ボスがいないうちに、帰りましょう。
4. そのほかの期間を表す時間節
p190~
省略
第5章時間節 第4節【前後関係を表す時間節】
1. 前後関係を表す時間節の規定
p195~
前後関係を表す時間節とは、主節と事態との間に前後関係がある別の事態を述べることで主節を時間的に限定する従属節。「まえ」類と「あと」類がある。
2.「まえ」類の時間節
p196~
2.2「まえ」「まえに」
「まえに」:主節が①行為要求や②意志の文
「まえ」:主節が③動きの継続や④形容詞・名詞による状態
①母が来るまえに、掃除してください。
②母が来るまえに、掃除しよう。
③結婚するまえ、妻はGoogleで働いていた。
④結婚するまえ、私は日本語教師だった。
2.3「まで」「までに」
p198~
①「までに」:締切
②「まで」:継続
①19時までに宿題を終わらせる
②19時まで勉強する
3.「あと」類の時間節
3.2「あと」「あとで」「あとに」
p204~
「あとで」のほうが従属節の完結した感じが強い。
・勉強したあとで、散歩をした。
・勉強したあと、散歩をした。
3.3「てから」
p206~
「てから」には①順序用法と②起点用法がある。
①勉強してから、YouTubeを見た。
②家に帰ってきてから、ずっと勉強している。
第5章時間節 第5節【そのほかの時間節】
1. そのほかの時間節の形式
p222
本で
2.「ところ」「ところを」「ところが」「ところへ」「ところに」「ところで」
p223~
本で
3.「なか」「なかを」「なかで」
p229~
省略
4.「うえで」
p231~
①非過去形+「うえで」:同時点を表す
②過去形+「うえで」:先行を表す
①計画を実施するうえで、気をつけることはありますか。
②母に相談したうえで、お返事します。
本日の問題の答え
【 】内に示した観点から見て、他と性質の異なるものを1つ選べ。
(24)【「うちに」の用法】p188~189
「うちに」の表す意味は2つに分けられる。
①従属節の表す期間に主節の変化が生じたことを表すもの(いつの間にか変化)
②従属節の表す限られた期間内での動きの遂行を表すもの(このチャンスに)
1 ぼんやりしているうちに、あたりが夜になった…①いつの間にか
2 冷めないうちに、召し上がってください…②このチャンスに
3 太陽が沈まないうちに、もう少し歩こう…②このチャンスに
4 親が元気なうちに、結婚しなさい…②このチャンスに
5 健康なうちに、いろいろな国に行きたい…②このチャンスに
よって、答えは1