【過去問解説】平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題7【2016】地方団体が実施した中上級の「日本語集中講座」

H28試験Ⅲ
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問1の解き方

評価点低評価点中評価点高
評価項目1評価基準
評価基準


評価基準

評価項目2評価基準
評価基準


評価基準

評価項目3評価基準評価基準評価基準
ルーブリックの例

選択肢1

言語能力のレベルに限りません。

選択肢2

語彙や文法の項目を一覧にした評価表ではありません。

選択肢3

準備状況を把握する評価表ではありません。

選択肢4

そうです。

よって、答えは4

ルーブリックについて詳しくは下の記事をどうぞ

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問2の解き方

1 聞き返し

話し手「〇〇〇〇!」

聞き手「すみません。いま何と言いましたか?

聞き返しは話し手の言ってことが分からなかった場合に使える聞き手側にとって有用なストラテジーです。

2 繰り返し

話し手「猫が好きなんです」

聞き手「猫が好きなんですか

繰り返しはちゃんと聞いてますよと話し手に伝えることができる聞き手側にとって有用なストラテジーです。

3 同意要求

話し手「猫はかわいいです

聞き手「ええ」

同意要求は話し手のストラテジーです。

4 相づち

話し手「猫はかわいいです

聞き手「ええ

相づちはちゃんと聞いてますよと話し手に伝えることができる聞き手側にとって有用なストラテジーです。

よって、答えは3

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問3の解き方

1 推移

推移とは、物事の状態が時の経過につれて移り変わってゆくこと(大辞林)

2014年度の調査結果しかないので「推移」は不要です。

2 割合

パーセントが書かれているので割合は不要じゃありません。

3 順位

割合を比べて順位をつけることができるので、順位は不要じゃありません。

4 比較

「中学生」と「高校生」を比較できるので、比較は不要じゃありません。

よって、答えは1

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問4の解き方

ディスカッションは自由に意見を交わすことが目的であり、一つの解決策に行き着くのが目的ではありません。

よって、答えは2

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問5の解き方

選択肢1

単文とは、述語は1つの文です。

単文しか使えないと

「お腹が空いたので、ご飯を食べた」も言えません。これは複文です。

初級レベルでも複文は使えます。

今回は中上級レベルなので単文に限定するのは明らかにおかしい。

「お腹が空いた。ご飯を食べた」みたいな文しか使えません。

短い文で書いた方が分かりやすいですが、単文で書く必要はありません。

選択肢2

具体例を挙げるとわかりやすいです。

選択肢3

何に賛成反対するのでしょうか。

選択肢4

職員会議なのでカジュアルはダメです。

よって、答えは2

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以下は日本語教師になる前に書いた解説です。

※他の解き方、考え方を知るのに役立つので、あえて残しています。

平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題7は【初級後半クラスの「私の故郷紹介」をテーマとするスピーチ】です。です。
平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題7は【ある地方自治体が実施した中上級の「日本語集中講座」】です。

問1「ルーブリック」に関する問題です。
文部科学省の大学教育部会配布資料によると、
ルーブリックとは、「目標に準拠した評価」のための「基準」つくりの方法論であり、学生が何を学習するのかを示す評価規準と学生が学習到達しているレベルを示す具体的な評価基準をマトリクス形式で示す評価指標です。

よって、正解は4です。

問2 意見交換を行うにあたり、聞き手側にとって有用な表現やストラテジーに関する問題です。
平成26年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題12は【文化による会話スタイルの違い】の問3で「聞き手行動」に含まれないものを選ぶ問題がありました。
そのときの四択は
1,明確化要求
2,割り込み
3,ターンの保持
4,オーバーラップ
でした。
今年は「聞き手行動」ではなく、「聞き手ストラテジー」なので、
選択肢も異なっています。
1,聞き返し
2,繰り返し
3,同意要求
4,相づち
ですが、いずれの選択肢も見ただけで意味が推測でき、3の同意要求(女子高生の会話)だけ、聞き手側の行動ではないとわかります。
同意要求の例)「これかわいくない?」「かわいー」「あいつマジキモくない?」「キモイー」
という理解をしているのですが、どうでしょうか。
女子高生じゃない同意要求の例)「猫って世界一美しい生き物ですよね」「そうですね」
よって、正解は3です。

問3
パーセントがあるので割合は必要です。
項目が複数あるので順位は必要です。
中学生と高校生があるので比較は必要です。
単年度なので推移は不要です。
よって、正解は1です。

問4 ディスカッションのはじめに、受講者に提示する留意点。
この授業の目的は、「自分の考えをまとまった長さで話すこと」「適切な表現を使って意見を伝え合うこと」ができる日本語力をつけることです。
大事なのは過程であり、一つの解決策に行き着くまで話し合う必要はありません。
よって、正解は2です。

問5
1,この授業の目標は、「ALT(外国語指導助手)として勤務するうえで」「職員室などで、場面や相手に応じた適切な表現をつかって意見を伝え合うことができる」「日本語力をつける」です。
全てを単文にしたら小学生のような文章になってしまい、「場面や相手に応じた適切な表現」とはいえないでしょう。

2,具体例は大事です。

3,職員会議はディベートではありません。

4,職員会議は仕事場です。同僚です。「場面や相手に応じた適切な表現」にしましょう。

よって、2が正解です。 

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