【過去問解説】令和3年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題13【2021】地域方言

R3試験Ⅲ
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問1の正答率は42.4

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問1の解き方【ネオ方言】

ネオ方言については下の記事をどうぞ

ネオ方言とは、共通語と地域方言が接触し、二つの形式が混ざり合って生まれた言葉です(令和元年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題11問3)

ネオ方言:新しい方言

新方言:若者が使う共通語にない言葉

選択肢1

「まちがえてしまった」を「まちがえちゃった」というのは転訛形です。

選択肢2

「わずらわしい」を「うざったい」というのは東京多摩地方の方言です。

なお、「うざったい」を「うざい」というのは新方言です。

選択肢3

関西方言「あきまへんがな」が共通語「だめじゃないの」とミックスして生まれたネオ方言ネオ関西弁)が「あかんやないの」です。

選択肢4

「起きれ」「止めれ」「降りれ」「食べれ」のように命令形の語尾が「れ」になるのは、東北地方の一部の方言、九州地方の一部の方言北海道方言だそうです。

地方の方言を全国各地の若者が使うようになった場合、新方言といいます。

よって、答えは3

ネオ方言が登場した日本語教育能力検定試験の過去問

令和元年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題11問3【ネオ方言の説明】

平成30年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題12問5選択肢3【共通語との接触により生まれた中間的な新しい方言】

平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題11問1選択肢3【ネオ方言】

平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題13問3【「混交」の例である「ネオ方言」の説明】

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問2の正答率は39.6

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問2の解き方【気づかない方言の例】

出身地(イナカ)がわかる!気づかない方言」によると、「気づかない方言」には2つあります。

①現代において新しく地域差が発生したもの

②古くから地域差が存在したが、気づかれにくかったもの

②を狭義の「気づかない方言」といいます。

選択肢を見ると、本問は狭義の「気づかない方言」だと分かります。

狭義の気づかない方言にも2種類あります。

a 共通語と形式は同じだが、用法が異なるもの

b 共通語と形式(用法も)が異なるもの

aの例としては、山梨の「背中をかじる(かく)」、広島などの「おなかがふとる(満腹になる)」などがある。「かじる」も「ふとる」も共通語にあるため、地元の人は方言だと気づきにくい

bは、青森・秋田の「カデテ(仲間に入れて)」、茨城・千葉の「あおなじみ(あざ)」、長野・静岡の「こずむ(沈殿する)」、これらは古くから方言集などに収録されているが、地元の人にとって極めて日常的な言葉であるため、方言だと気づかれにくい

出身地(イナカ)がわかる!気づかない方言 Kindle版位置No.242より

出身地(イナカ)がわかる!気づかない方言」 には共通語の定義もあるため引用します。

「共通語」は、「国内に方言差があっても、それを超えて異なった地方の人々が意思を通じあうことのできる言語」

出身地(イナカ)がわかる!気づかない方言 Kindle版位置No.397より

選択肢1

疲れたとき

北海道・東北の人は「こわい」

中部・近畿・中四国の人は「えらい」

九州の人は「きつい」という

出身地(イナカ)がわかる!気づかない方言 kindle版位置No.300より

「えらい」のように語の分布域がある程度広いと方言だと気づきにくいでしょう。

選択肢2

「わし」のように、人物像が共通語で認知されるものは役割語といいます。

選択肢3

「片付ける」「しまう」を

近畿と九州の人は「なおす」という

出身地(イナカ)がわかる!気づかない方言 Kindle版位置No.314より

「なおす」のように語形が共通語と同じだと方言だと気づきにくいでしょう。

選択肢4

「あってる」のように形態素レベルでも形が共通語と同じだと方言だと気づきにくいでしょう。

よって、答えは2

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問3の正答率74.2

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問3の解き方【地域ごとの音韻規則の違い】

選択肢1

東北方言では、語中のガ・ダ行音などが鼻音で現れます(国語研教授が語る「濁る音の謎」 (1) 鼻濁音参照

選択肢2

西日本方言では、「ウ」が円唇母音(唇を丸める)の音で現れます。非円唇で現れるのは東日本。

選択肢3

文化庁の「話しことばの問題」によると「エ」と「イ」が同一の音で現れると言われていたのは、東北方言です。

選択肢4

文化庁の「話しことばの問題」によると「ジ」と「ズ」が同一の音で現れると言われていたのは、東北方言です。

よって、答えは1

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問4の正答率は68.7

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問4の解き方【アクセント体系の違い】

選択肢1

同じ関東でも「東京」と「茨城」ではアクセントが違います(茨城は崩壊アクセントタイプ)。

選択肢2

無アクセント地域出身者は、アクセントの下がり目がないため、共通語を話すときも抑揚が激しくありません。

選択肢3

東京式のアクセントは「拍数+1」(日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第5版p490)ですが、京阪式は違います。

日本経済新聞20150627「エセ関西弁、なぜバレるの?」より引用

選択肢4

京阪式アクセントなどでは、拍内で下降が聞かれることがあり、この場合、拍の最初が高く最後が低い。例えば京阪では「雨」には2拍目に拍内下降があるが、これを「あぇ」のように表記する。

wikipedia日本語の方言のアクセントより

よって、答えは4

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問5の正答率は91.7

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問5の解き方【学習者に対する方言教育で気を付ける点】

選択肢3

共通語を話す日本人は多いですし、ニュースなどの緊急情報は共通語なので、共通語の指導も行うべきです。

よって、答えは3

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