新方言とネオ方言の違いとは?

公認日本語教師の試験対策

平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題13の問3では、「混交」の例として「ネオ方言」が出題されていますが、同じようなキーワードに新方言があります。平成29年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題14問4では「新方言」が問われています。「ネオ方言」と「新方言」。紛らわしいので要注意です。

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新方言の意味

新方言とは、「めっちゃ、あつい」のように、共通語(「めっちゃ」という言葉はなかった)とも伝統方言(大阪弁に「めちゃ」はあった)とも異なるが、若年層がよく使っているもの。若い人が今まで共通語になかった語彙を方言から取り入れて使う現象。井上史雄による命名。

元は方言だが、元の方言の使われ方とは異なる新しい方言の使われ方なので「新方言」という。

新方言は、全国各地にありますが、東京新方言は地方から東京に入り、全国に広まる傾向があります。

東京新方言とは、各地の方言が東京に逆流し、若い世代を中心に使われるようになったもの。

井上史雄氏の新方言の定義

①若い人が

②くだけた場面で使う

③共通語にない言い方

新方言の例

・大阪弁「むかつく」(吐き気がする気持ち悪い)→新方言「むかつく」(他人に対して腹が立つ)

・京都の方言「まったり」(とろりとした口当たりの食べ物)→新方言「まったり」(落ち着いた感じの気分)

・東京多摩地方の方言「うざったい」→新方言「うざい」

・北関東の方言「かったるい」→新方言「だるい」

・静岡近辺で使われていた「ら抜き言葉」→新方言「ら抜き言葉」

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ネオ方言の意味

ネオ方言とは、共通語と方言の接触により、その混交形式として生まれた中間的なスタイル。

テレビ放送によって共通語と方言のバイリンガルが増え、学校などでダイグロシア(二言語併用社会)の状況を呈している。

提唱者の真田信治によると、「ネオ方言」はスピーチスタイルである点が、「新方言」とは異なるという。

ネオ方言の例

「行かへなんだ」(関西方言)+「行かなかった」(共通語)→「行かへんかった」(ネオ方言)

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ネオ方言と新方言の違いを理解するための本

アルクの『日本語教育能力検定試験に合格するための社会言語学10』121頁や『CD付 増補版 日本語教育能力検定試験 合格するための問題集』20頁問3に、ネオ方言と新方言を見分ける問題があります。

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新方言やネオ方言が出題された日本語教育能力検定試験の過去問

平成29年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題14問4

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