隣接ペアを分かりやすく説明します【優先応答と非優先応答の違い】

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隣接ペアの意味

隣接ペアとは、会話のワンセット。あいさつにあいさつで返すとか(「おはよう」「おはよう」)、問いに答えるとか(「今何時」「5時」)、お願いに応えるとか(「マッサージして」「オッケー」)。隣接応答ペアとも。

英語は、Adjacency Pair

隣接ペアは日本語教育能力検定試験に頻出する言葉なので確実に理解しましょう。

隣接ペアの応答部分には、優先応答preferred response)と非優先応答dispreferred response)があります。

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優先応答の意味

優先応答とは、期待に添った答え

優先応答の例

・挨拶 ー 挨拶

「おはようございます」「おはようございます」

・問い ー 返答

「マッサージしますか」「はい、します」

・申し出 ー 受諾

「マッサージしましょうか」「お願いします」

・要請 ー 許可

「マッサージしてくれませんか」「いいですよ」

・評価 ー 賛成

「Aさんってマッサージ上手ですよね」「ええ、本当に上手だと思います」

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非優先応答の意味

非優先応答とは、期待に添わない答え

非優先応答の例

・苦情 ー 弁明( 令和2年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題12問4、平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題12問2)

「すみません。この弁当、猫の毛が入っていたんですけど?」「あー、うち猫がたくさんいるんで、猫の毛が入ってしまうんすよ」

苦情を言った人は弁明を聞きたいわけではない。弁明は期待に添った答えじゃないので非優先応答です。

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挿入連鎖の意味

挿入連鎖とは、隣接ペアの中に、もう一つ(以上)の隣接ペアが挿入されること。

挿入連鎖の例

 ①「昨日の夜、何を食べましたか」
 ②「いつ?」
 ③「昨日の夜」
 ④「国の料理です」
上の会話は、①と④が「質問ー答え」の隣接ペアになっていますが、その中の②と③も「質問ー答え」の隣接ペアになっています。

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隣接ペア(優先応答・非優先応答)が出題された日本語教育能力検定試験の過去問

令和5年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題13問5【隣接ペアを選ぶ問題】

令和2年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題12問4【非優先応答の例を選ぶ問題 】

平成30年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題12問1【隣接ペアの応答部分で期待に添った反応を示すもの】

平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題4問2【隣接ペアを選ぶ問題】

平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題12問2【非優先応答の例を選ぶ問題】

平成26年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題3B(6)【応答表現の働きをもつものを選ぶ問題】

平成26年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題3問1の選択肢2【隣接ペア( Adjacency Pair )】

平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題12問2の選択肢3 【隣接ペア( Adjacency Pair )】

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