敬語以外の待遇表現とは?【人間関係の種類も】

公認日本語教師の試験対策
LINE友だち募集中!
はまをフォローする
スポンサーリンク
LINE友だち募集中!
はまをフォローする

待遇表現とは?

待遇表現とは、人間関係や場面に配慮した表現のことです。

例えば、部屋を喚起したいので窓を開けたいとき何と言いますか?

私の答えは後に書きますが、ちょっと考えてみてください。

職場でお客さんに対して:窓を開けてもよろしいでしょうか。

自宅で友達に対して:窓、開けてもいい?

同じ「窓を開ける許可求め」でも言い方が違います。

どうしてでしょうか?

人間関係や場面が違うからです。

これが待遇表現です。

上司に敬語を使ったり、部下に偉そうに話したり、友達とカジュアルに話したり。

人間関係で変わります。

待遇表現に関わる人間関係には①上下関係②ウチソトの関係③親疎関係などがあります。

それぞれの例は下記にありますが、見る前に自分で例を考えてみてください。

具体例を考えることは、日本語教育能力検定試験の合格だけでなく、日本語教師になってからも役立ちます。学習者に文型や表現の使い方を伝えるために、具体的な会話や例文を見せなければいけないからです。

上下関係の例

司と部

・先輩と後輩

・教師と学生

ウチソトの関係の例

・家族と家族

・会社と会社

親疎関係の例

友と遠にしている知人

スポンサーリンク

敬語以外の待遇表現とは?

敬語は他者を高く位置付ける表現ですが

待遇表現他者を高く位置づける表現だけでなく、他者を低く位置づけるぞんざいな表現も含まれます

敬語以外の待遇表現の例は以下の通りです。

・部下に対して偉そうに話す。

・友達とカジュアルに話す。

スポンサーリンク

待遇表現・敬語が苦手な人へ

敬語といえば文化庁の『敬語の指針』です。

敬語で分からないことがあれば、文化庁の『敬語の指針』を見てください。

そこに全てが書いてあります。

日本語教育能力検定試験の敬語問題の元ネタは『敬語の指針』です

『敬語の指針』を見るのが一番確実です。

ですが、『敬語の指針』は77ページもあるのでなかなか通読する気になれません。

そこで『敬語おもしろ相談室』の出番です。

タイトルの通り、敬語なのに面白いんです。

1本、5分程度のYouTube動画でサクサク見れます。

敬語に苦手意識がある方はぜひ。

スポンサーリンク

待遇表現の指導で気をつけるべきこと

待遇表現の指導で気を付けなければならないことが

平成29年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題8 問4

で問われていますのでここで引用します。

①目上の人と話すときは相手の能力を問う質問は避ける。

②自称詞は、場面や相手との人間関係によって変える。

③苦情や文句を丁寧に言うとき、依頼と同じ表現を使う。

①~③の具体例を考えてみてください。

私の例はこのあと書きますが、まずは自分で考えてから見ることをおすすめします。

①「目上の人と話すときは相手の能力を問う質問は避ける」の例

(会社で社長に)「社長は英語が話せますか?」

もし社員がこの発言をしたら、失礼に聞こえませんか?

似た発言で日本語教師がよく言われるのは

授業の後に「先生、今日の授業は上手でした」です。

学習者の気持ちは嬉しいのですが、違和感がありますね。

目上の人の能力を評価するのは失礼だからです。

目上の人に能力を聞いたり目上の人の能力を評価するのはやめるよう学習者に伝える必要があります。

②「自称詞は場面や相手との人間関係によって変える」の例

(友達と話すときに)「はネコが好き」

(お客さんと話すときに)「は猫が好きです」

19歳のころ、バーテンダーのアルバイトをしていたのですが

お客さんに対しても自称詞は「」を使っていました。

それがカッコいいと思っていました。

ある日、お客さんのおじさんに怒られました。

お客さんに対して「俺」はないと。

それからは「私」を使うようにしています。

このように自称詞は場面や相手によって変えるよう学習者に伝える必要があります。

③「苦情や文句を丁寧に言うとき依頼と同じ表現をする」の例

・丁寧な苦情(図書館でうるさい人に)「ちょっと静かにしていただけないでしょうか

・依頼の表現「自転車を貸していただけないでしょうか

丁寧な苦情も依頼も「ていただけないでしょうか」を使っています。

苦情と依頼が同じになるのはおもしろいですね。

学習者は丁寧な苦情と依頼が同じ表現になることを理解しているのか確認してあげるといいでしょう。

スポンサーリンク

待遇表現や敬語が出題された日本語教育能力検定試験の過去問

令和2年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題14【待遇表現】

和元年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題12問5【待遇表現に関する記述として最も適当なもの】

平成30年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題14【日本語の待遇表現】

平成29年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題8問4【待遇表現の指導に関する記述として不適当なもの】

平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題14【敬語】

平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題11【敬語】

平成26年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題8【待遇表現に関する会話の授業】

平成26年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題14【敬語】

平成25年日本語教育能力検定試験Ⅲ問題3【マニュアル敬語】

平成25年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題14問5【韓国・朝鮮語の敬語】

平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題12【待遇表現】

平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題11問6【敬語の規範的な使い方】

タイトルとURLをコピーしました