ナチュラル・メソッドとは?
ナチュラル・メソッド(自然法)とは、幼児の言語習得過程を取り入れ、音声面を重視するという考えから開発された直説法による教授法。グアンのグアン・メソッドや、ベルリッツのベルリッツ・メソッドがある。
ベルリッツ・メソッドは平成23年度以降の過去問を分析した結果、一度も出題されていません。
グアン・メソッドは何度か登場しています。
ですからグアン・メソッドの方が大切です。
ナチュラル・メソッドとナチュラル・アプローチは違う教授法なので注意。
違いについては下の記事をどうぞ
グアン・メソッドとは?
グアン・メソッドとは、幼児が思考の順番に言葉を使うことに着目した教授法
フランス人のグアンさんが考えました。
グアン・メソッドの別名は、サイコロジカル・メソッド、シリーズ・メソッド、グアン・シリーズ・メソッド、グアン法
グアン・メソッドは英語では、
Gouin Series, Gouin Method, Series Method
日本では戦前、山口喜一郎が台湾などで採用。
グアン・メソッドのやり方
教師は一連の動作をしながら発音する。学習者はそれを再現して覚える。
日本語ではありませんがYouTube動画があります。
グアン・メソッドのメリットとデメリット
メリット
・音声に触れる機会が多い。
デメリット
・人間は機械じゃない。
・動作しながらの練習は抵抗を感じる人も。
ベルリッツ・メソッドとは?
ベルリッツ・メソッドとは、ベルリッツ・スクールを作ったベルリッツさんが提唱した教授法。
訓練を受けたネイティブスピーカーが教師。
母語習得と同じ順番で指導(聞く→話す→読む→書く)
ナチュラル・メソッド、グアン・メソッドが出題された日本語教育能力検定試験の過去問
・令和元年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題6問1選択肢1【グアン・メソッド】
・平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題14問3選択肢1【グアン・メソッド】
・平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題4問1選択肢2【サイコロジカル・メソッド】選択肢4【ナチュラル・メソッド】
・平成25年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題4問2選択肢2【ナチュラル・メソッド】