【ローマ字の読み方】ヘボン式と訓令式と日本式の違いとは?

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ヘボン式以外のローマ字

ヘボン式とは、1886年にヘボン氏が『和英語林集成』の第3版で採用したローマ字表記方式です。

ローマ字の表記で、現在、主流なのはヘボン式ですが

ほかにも日本式訓令式があります。

日本式とは、1885年に田中舘愛橘(たなかだてあいきつ)氏が考案したローマ字の表記方法です。

その後のローマ字表記は、ヘボン式や日本式など乱れていたので

1937年に内閣訓令で公的なローマ字表記方式を定めました。

これを訓令式と呼びます。

訓令式とは、日本式ローマ字をベースに作られた公的なローマ字の表記方法です。

ヘボン式ローマ字のルール

ヘボン式は音声学的です。

音声学では、音そのものを考えます。

例えば、同じサ行でも

「サ」と「シ」では子音の音の作り方が違います(「サ」は歯茎摩擦音、「シ」は歯茎硬口蓋摩擦音)ので

sa」と「shi」のようにつづり方を変えます。

日本式ローマ字のルール

日本式は音韻論的です。

音韻論では、音が持つ意味を考えます。

例えば

「サ」と「シ」の子音は実際には違う音ですが(「サ」は歯茎摩擦音、「シ」は歯茎硬口蓋摩擦音)

日本語では同じサ行なので音韻論的には同じグループです。

よって

sa」と「si」のように同じようにつづります。

日本式は五十音表に忠実です。

日本式の例)

カ行はk かきくけこ ka,ki,ku,ke,ko

サ行はs さしすせそ sa,si,su,se,so

タ行はt たちつてと ta,ti,tu,te,to

訓令式ローマ字のルール

訓令式は、日本式をベースにしているので基本は五十音表通りですが、音にも配慮して、同じ音は同じ表記にします。

例)

「じ」「ぢ」:日本式は「zi」 「di」  訓令式はどちらも「zi」

「ず」「づ」:日本式は「zu」「du」 訓令式はどちらも「zu」

「お」「を」:日本式は「o」「wo」  訓令式はどちらも「o」

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ヘボン式と日本式と訓令式の違い

ヘボン式と日本式・訓令式の違いは「しゃ・し・じゃ・じ・ちゃ・ち・ぢゃ・ぢ・つ・ふ」を見るとわかります。

日本式と訓令式の違いは「ぢ・づ・を」を見るとわかります。

ヘボン式日本式訓令式
しゃshasyasya
shisisi
じゃjazyazya
jizizi
ちゃchatyatya
chititi
ぢゃjadyazya
jidizi
tsututu
zuduzu
fuhuhu
owoo
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ローマ字の種類が出題された日本語教育能力検定試験の過去問

令和3年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題1(3)【ローマ字のつづり方】2021

平成30年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題3【2018】文字と表記問3

平成29年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題12問4

平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題1(3)

平成25年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題16問3

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